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メジャーよりローカル?新たな観光スタイル「アンダーツーリズム」

東京本社 コミュニケーションデザイン局 船木俊作

 

 

 

 

 

昨年、訪日外国人旅行者数が過去最多(3,199万人/日本政府観光局が発表)を記録したのは、ご存知の方も多いと思います。多くの外国人観光客が来日するのはとても喜ばしいこと。その一方で、有名観光地である京都の中心部は、歩道の混雑や交通渋滞が日常的に発生するなど、観光公害が問題となっています。

 

観光地が耐えられる以上に観光客が押し寄せる状況を、観光業界用語では「オーバーツーリズム」と呼んでいますが、今日の京都はまさに「オーバーツーリズム状態」となってしまいました。

 

 

 

オーバーツーリズムは地元住民だけでなく、旅行者にとっても大きなストレス。そんな中で、SNSから広まりつつある観光スタイルが話題となっています。その名も「アンダーツーリズム」。混雑している観光地から裾野を広げ、よりローカルなエリアに足を運びながら、のんびり静かに観光するスタイルのことです。

 

 

 

 

 

SNSはアンダーツーリズムの宝庫!

 

JTB総合研究所の調査結果では、旅行者の中で「SNSの投稿を見て行ってみたいと思った場所に行った」「SNSで知った情報でいいものを購入した」と回答した人の割合が年々増加していることがわかりました。つまり、旅行者にとってSNSは「旅のカタログ」になりつつあるということです。

 

 

近年、SNS上で拡散されるキーワードとなっている「(インスタ)映え」が、まさにアンダーツーリズムの起爆剤。ローカルにある絶景スポット、インスタ映えするフォトジェニックなスポットがハッシュタグとともに投稿され、SNS上で話題となり、多くの旅行者が訪れるようになる。SNSはまさに、アンダーツーリズムの宝庫と言えるでしょう。

 

 


 

近年、SNSで話題となった観光地として、下記に一例を挙げて見ました。メディアでも取り上げられているので、見聞きした方、足を運んだ方もいらっしゃると思います。気になる方はぜひSNSで検索してみましょう。

 

◎ 埼玉:川越氷川神社

◎ 千葉:岩亀の洞窟(濃溝の滝)

◎ 愛知:佐久島

 

 

 

アンダーツーリズムをビジネスチャンスに!

 

SNSを中心に広がりを見せているアンダーツーリズムですが、現在は黎明期。ビジネスチャンスはたくさんあります。以下にフラッシュアイデアを考えてみました。

 

◎ 地域の魅力を発見するローカル情報に特化したインスタグラマー

◎ 地方の穴場スポットだけを発掘・発信するメディア

◎ アンダーツーリズムツアーの企画・実施

 

2020年の東京オリンピック、2025年の大阪万博に向けて、日本の観光産業が盛り上がりを見せる今だからこそ、アンダーツーリズムはますます話題になっていくはず。皆さまもぜひ、アンダーツーリズムを活用してビジネスを起こしてきませんか?

 

 

 

 

 

 

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